サリエリについて

好きな映画はいくつかあるけれど,中学の音楽の授業で見た「アマデウス」のインパクトはかなりのものだった.

暗い城の中,執事が駆け込んだ先に血まみれの老人.
回復した彼は懺悔を受けに来た牧師に言う,
「君もまた,凡人のひとりなのだよ」


わたしもまた,自分の凡庸さを呪っている.セミナーで人の話を聞くと質問したくてむずむずするのに,質問したとたん,なんてつまらない質問をしてしまったんだろう・・・と落ち込むこと多々.
ようやくその段階に来たとも言える・・・なんていうのはかなりポジティブ.自分がいかにモノを知らないで過ごしてきてしまったか,刺さって痛いくらい感じるこの頃です.
だというのに,また賢い人の前に出ていこうとしてウキウキしてるんだから,わたしの本質はドMかもしれないな.


アマデウスの話に戻ると,サリエリは「凡庸であることの幸せ」を見つけようとしなかった点でひとつ,人より凡庸でないと思う.

まぁ,サリエリが本当に才のない無粋なおぢさんだったかはわからないし,本人があの映画を見たら憤慨するでしょうけどね.

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