箱は井戸だった

1ppmのカルシウムが同定できたのはいいとして.
やっぱり炭素モル数から見積もって少なすぎる.


>化学干渉の例は,カルシウムの測定の際,リン酸が共存すると,それに反応して難解離性のリン酸カルシウムが生成し負の干渉となる.この干渉を除去するためには,より安定なリン酸塩を形成するランタンやストロンチウムを過剰に共存させるとリン酸の影響をなくすことができる.


スタンダードにリンを滴下したところ,ピークが半分になった.

リン酸カルシウム・・・あなどれん.


ランタンの割合を変化させて分析したところ,ランタンを増やした試料で検出量は低くなるし.
論文では,過剰Laの量とカルシウム検出量はある収束点に向かっていて,高La領域で低下するような図ではなかったけど.
ランタン,何してんだ?


しばらく物理化学のテキストから離れて,肝心の論文読みを進めている.
今は結合と同位体異常に関してのモデル研究.箱の粒子が「井戸」になっていたので一瞬焦った.
Ψ二乗なんかが出てきて,このところ別の文献でずっと疑問だった箇所がようやく紐解けそう.そういう論文が2008というところが嬉しい.



高いキャンセル料払って日程変更したフィリピンゆきまであと一週間ちょい.
それまでに分析終わるかは,標準ガスの残量にかかっている!!