喜不喜歡?

たった2年前は学生で,今も学生と大差ない生活を送っているわけなのに,学生の気持ちがよくわからなくなってしまっている…と思う.元々わかってない可能性もあり.


先週の金曜の夜,Hとお買いものに出かけ,と言ってもほとんど冷やかしでデパートの上から下まであれこれいちいち手に触れてはきゃーきゃー言って,それから彼女のオススメの飲茶でディナ.


まぁ,国に関係なく,どこのラボも問題を抱えてるんだよね.人間同士ですもの.
でも,多少の好き嫌いはしょうがないとして,それはそれ,科学者としてディスカッションできないのは,ちょっと違うんじゃないのかな.うまく伝えられず,伝わらず,ついつい,むきーっ!!ってなってしまうのはよくあることなんだ.でも,一晩眠って少し頭が冷めたら,深呼吸して,もっかい話しに行くんだよ.
そういうことの繰り返しだろう?ってわたしは思う.
「…それでわたしたち,彼にすごく怒ってしまったの」と彼女.
「怒らなくていいから,話し合えよ」


彼女が目に涙をためて,一生懸命話してくれるのは驚きだったし嬉しいけれど,なんというか,彼女にわたしを ‘彼女の味方’ という風には思ってほしくなくて,困ってしまった.AとBとCはわたしの味方なの.だからこの4人で仲良くしましょう.という世界では何も生まれないんじゃないのかな.
否定されることを受け入れられなければ,ディスカッションなんてできないのだ.


わたしの恩師はわたしという人間をそれこそ「あ,うん」の呼吸で理解してくれていて,博士に進んだ頃にはその状態に息詰まるような気がしていた.
わたしは,わたしの努力や人間性を全く知らない研究者に,1から10まで説明しなければ何も伝わらない世界で勝負したくなったんだよね.


まぁ,結局は論文だと思う.論文書けたら万事OK.